ホワイトペーパー

リプレイスのその先へ:戦略的延命措置によるリプレイスできない資産の保護

Jan 21, 2026

リプレイスのその先へ:戦略的延命措置によるリプレイスできない資産の保護

老朽化したOT資産の更新には莫大なコストと時間がかかる──その現実に直面した製造業に求められるのは、「入れ替え」ではなく「守る」という戦略です。本記事では、レガシー資産を最大限に活かしつつ、最新の脅威にどう立ち向かうか、現場に即した現実的なセキュリティ強化策を解説します。

 

 

エグゼクティブサマリー

産業界の企業は、レガシーな運用制御技術(OT)に関して重大な決断の時を迎えています。増大するサイバーリスクを受け入れるか、重要なシステムを必要な接続から隔離するか、高額な早期リプレイスを強行するか、それとも戦略的な資産延命措置を追求するか。
最近の業界データによると、企業の85%がレガシーシステムのセキュリティ上の制約に苦慮しており、一方で強制的なリプレイス手法は、保護に重点を置いたアプローチよりも60〜80%高いコストがかかることが明らかになっています。
TXOne Networksは第4の選択肢を実現します。それは7〜10年の安全な稼働期間の延長と、レガシーシステム1台あたり200万〜500万ドルのコスト回避を実現する、戦略的資産延命措置です。

本レポートでは、運用の混乱や時期尚早な設備投資を強いることなく、包括的な保護対策を通じて、いかにして企業がレガシーシステムを「セキュリティ上の負債」から「戦略的に管理された資産」へと変革できるかを検証しています。

 

限界点にあるレガシーOT:厳しい選択にかかる真のコスト

リプレイスに数百万ドルかかるという場合、パッチが適用できないものをどう保護するのか?

想像してみてください。ある食品製造工場で、Windows XPのワークステーションが工場内で最も処理能力の高いラインの1つを管理しています。そのシステムは、バッチ処理のシーケンスを管理するために、産業用プロトコルを介してコントローラと通信するカスタムビルドのHMI(ヒューマンマシンインターフェース)アプリケーションを実行しています。ハードウェアは老朽化していますが安定しており、長年確実に機能してきました。アプリケーションはハードウェアと密接に統合されており、ハードウェアの元のベンダーはすでに廃業しています。

ここで厳しい状況に直面します。OSの更新プログラムやソフトウェアへのパッチ適用を試みれば、ドライバの互換性が損なわれ、コントローラとの通信が断絶してしまいます。工場の運用担当チームは経験を通じて、「このワークステーションには触れてはならない」ことを学んでいます。計画停止時間は極めて稀で、どうしても必要な場合を除き、再起動を回避しています。このシステムをたった1台リプレイスするだけでも、240万ドルの機器コスト、6カ月の再検証、そして2週間の生産停止が必要となります。

最近、そのシステムが侵害されました。最新のレシピデータを転送するために使用したUSBデバイスが、資産を保護するためのエアギャップを突破したのです。そのワークステーションは古すぎるため、最新のセキュリティソフトウェアに対応していませんでした。エンドポイントでの検知、ログ、テレメトリ(遠隔測定情報)がないため、上流のファイアウォールでアラートがトリガーされるまで、侵害は気づかれませんでした。その時点で、すでにランサムウェアが定着していました。

生産は停止し、出荷は遅延しました。そしてその企業は、今日多くの企業が取り組んでいる問いに直面しました。
「これほど長く運用を支えてきた依存度の高いレガシー資産をリプレイスすることなく、いかにして迅速に操業を復旧し、将来のシャットダウンを防ぐことができるのか?」

これは特殊な状況ではありません。エネルギー、半導体、食品加工、製薬など、さまざまな産業分野において、時代遅れでありながら不可欠なシステムが使用され続けています。これらの資産は生産プロセスの中心ですが、システム構築時には想像もつかなかった技術的飛躍によって出現したサイバーセキュリティの脅威に耐えるようには設計されていませんでした。
また、脆弱性の報告、インシデント対応、リアルタイムの可視化を求める、現在の拡大する規制に準拠するようにも設計されていませんでした。

 

レガシーシステムのジレンマ:4つの選択肢

レガシーシステムのセキュリティ課題に直面した際、企業は通常、次の4つの選択肢に迫られます。

  1. 手動によるリスク受容:何も問題が起きないことを祈りながら運用を継続する方法であり、資産を深刻化する脅威にさらしたままにすると同時に、監査対応に耐えうるコンプライアンス証跡も確保できません。
  2. ネットワーク分離対策:レガシーシステムを物理的または論理的に分離する手法ですが、業務に必要な正規の通信まで遮断してしまうことが多く、実質的な脅威防止にはつながらないケースが少なくありません。
  3. 強制的なリプレイス:本来は十分に機能している設備を、保護策と比べて60~80%も高いコストで更新する方法です。数百万ドル規模の設備投資と、数カ月に及ぶ再検証作業が必要になります。
  4. 戦略的な資産延命措置:システムに手を加えることなくレガシーシステムを保護し、7~10年にわたって安全な運用環境延命を可能にするアプローチです。システム1基あたり200万~500万ドルのコスト回避が見込めます。

本レポートでは、第4の選択肢に焦点を当て、なぜそれがセキュリティと業務継続性の両方を必要とする企業にとって有力な戦略となりつつあるのかを探ります。

 

レガシーシステムは必ずしも負債ではない:変革の機会

工場を稼働させているものを簡単にリプレイスすることはできません。しかし、その安全な寿命を延ばすことは可能です。

産業環境、特に重要なインフラ分野においては、レガシーシステムは通常、稼働環境に組み込まれており、生産の中心であり続けています。それらは何よりも稼働率と可用性を重視して設計されています。当時は、物理的な隔離で十分な保護と見なされており、実際それは効果的でした。

しかし、時代は変わりました。ITとOTの融合が加速していますが、レガシー技術は構造全体を解体せずには取り除くことのできない「難所」として残っています。既存システムを維持するというビジネス上の判断は確かに理解できます。数百万ドルの価値がある機器が依然として確実に役割を果たしている一方で、リプレイスには巨額の設備投資と操業停止を伴うからです。

TXOne Networksは、この現実を理解しています。当社は「OTセキュリティ変革パートナー」として、企業がレガシーシステムを「セキュリティ上の負債」から「戦略的に管理された資産」へと変革できるよう支援します。高額な機器のリプレイスを強いるのではなく、安全な稼働寿命を7〜10年延長する包括的な保護対策を実現すると同時に、将来のデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを支えるセキュリティ基盤を構築します。

 

データが裏付ける戦略的延命措置

この課題は広範囲におよび、十分に実証されています。TXOneの2024年版グローバルOT/ICSサイバーセキュリティ調査では、85%の企業が、レガシーシステムが原因でタイムリーなセキュリティパッチの適用が制限されていると回答しています。3分の1の企業は、これらのシステムに対して有効なエンドポイント保護対策を行っていないと述べています 。OT環境全体の資産を完全に可視化できているのはわずか22%であり、41%は産業用デバイスでデフォルトの認証情報を使い続けています。

欧州6カ国の550名のOTおよびICSセキュリティ意思決定者を対象とした別の調査では、半数が「OT環境の少なくとも50%が依然としてレガシーシステムに依存している」と回答しています。5社中の1社は、その割合が75%を超えています 。レガシーインフラを維持する理由として最も多く挙げられたのは「既存機器との互換性」(54%)と「高いリプレイスコスト」(45%)でした。

つまり、レガシー技術がセキュリティチームと運用チームの双方にとって頭痛の種であるにもかかわらず、それがなくなることはないということです。むしろ、これらのシステムは、エネルギー、半導体、食品加工、製薬などの重要インフラ分野全体において、依然として運用の中心であり続けています。問題は、レガシーシステムが残るかどうかではなく、それらが安全なままでいられるかどうかなのです。

 

戦略的資産管理アプローチ

危機主導のリプレイスではなく、戦略的な資産延命措置では以下のことが実現できます。

  • 投資の保護:運用価値が残っている十分機能するレガシーシステムへの投資収益率(ROI)を最大化します。
  • ビジネスに整合した計画:その場しのぎの緊急セキュリティ対応ではなく、ビジネスの最適化に基づいた最新化を計画できます。
  • コンプライアンスの継続:ベンダーサポートが終了したシステムについても、規制コンプライアンスを維持します。
  • 運用上の優位性:生産能力を維持しながら、セキュリティ体制を強化します。
  • 変革の基盤:将来のデジタル化への取り組みに対応するセキュリティアーキテクチャを構築します。

 

融合の現実:お客様の運用要件を理解する

一度絞り出した歯磨き粉をチューブに戻すことはできませんが、接続されたものを保護することはできます。

OT環境において、エアギャップはもはや有効なセキュリティモデルではありません。ITとOTの分離は時間の経過とともに崩れてきました。それは怠慢や計画不足によるものではなく、競争力を維持するためにビジネスが技術的進歩に遅れをとらないようにする必要があったからです。

当社は数千件の導入事例を通じてこれを目にしてきました。運用上の要求が、産業環境をより「接続された」状態へと押しやっています。保守、サポート、リアルタイム監視にはリモートアクセスが必要です。エンタープライズシステムとの統合で、ジャストインタイム生産、物流の最適化、サプライチェーンの調整が可能になります。ダウンタイムはコストが高くつき、一元管理は効率的です。接続はその両方の課題を解決するために必要不可欠なものとなりました。

TXOneは、この運用上の現実を認識しています。運用に必要な接続性とセキュリティのどちらかを選ぶよう求めることはありません。その代わり、当社の「オペレーションファースト」のアプローチでは、セキュリティで稼働能力を損なうのではなく、強化できるようになります。

この移行は徐々に起こっていますが、結果は明らかです。ITシステムとOTシステムは今や電源を共有しているだけではありません。ネットワーク、認証情報、インフラ、そして脆弱性をも共有している場合が多いのです。オペレータのワークステーションへのリモート・デスクトップ・アクセス、制御サーバーへのVPN接続、オペレータアカウントのActive Directory認証。これらはもはや例外ではなく、標準的な作業です。

問題は、物理的な隔離を前提に構築されたレガシーシステムが、このような条件下で稼働することを想定していなかった点にあります。そのシステムにはアクセス制御、ログ記録、トラフィックの認証や検査機能がありません。多くはいまだに、自らのプロトコルを話すデバイスであれば何でも信頼してしまいます。そして接続環境が広がれば広がるほど、正規の運用操作だけでなく、潜在的な脅威もまた、容易に到達できるようになります。

 

現代の脅威はレガシーシステムを狙う:敵を知る

攻撃側は、レガシーシステムの脆弱性を認識しているため、これらを具体的に標的にします。

攻撃者は、ITとOTの境界が曖昧になっている状況に素早く適応してきました。彼らはますますOT環境を意図的な標的として攻撃を設計するようになっています。もはやITインシデントの巻き添え被害ではなく、OT自体が主要な目的となっているのです。そして、既知の脆弱性があり防御が限られているレガシーシステムは、狙い甲斐のある標的となります。

 

脅威の状況の進化

ランサムウェアグループは現在、OTネットワークのフラットなアーキテクチャを悪用し、内部でラテラルムーブメント(横方向への移動)を行うことに特化した戦術を開発しています。共有された認証情報、デフォルトのログイン設定、保護されていないリモート・アクセス・ポイントは、初期アクセスの際の格好の足がかりとなります。
ひとたび内部に侵入すれば、攻撃者は必ずしも高度なエクスプロイト(脆弱性攻撃)を必要としません。セキュアでない通信プロトコル、セグメント化されていないトラフィック経路、そしてエンドポイント保護対策が欠如していることが、攻撃可能な標的を特定するための十分な機会となります。それらの標的にレガシーシステムが含まれている場合はなおさらです。そして攻撃の永続化と、それに続くシステム停止の危険性は劇的に高まります。

国家支援型の攻撃者も、重大なリスクとして浮上しています。米国およびその同盟国の重要インフラ分野を標的としていることが発覚した「Volt Typhoon」は、金銭目的ではなく戦略的な混乱を引き起こすことに焦点を当てています。
彼らの手法はステルス性と事前配置を重視しており、VPNクライアント、リモート管理インターフェース、コマンドラインユーティリティなどの正規ツールを悪用して、破壊活動が必要になるその時まで、静かにアクセスを維持します。ITとOTの融合がもたらした接続環境は、まさに彼らの侵入経路となります。そして、最新のセキュリティ制御を持たないレガシーシステムこそが、彼らが永続的な足場を築く場所となるのです。

制御レベルへの攻撃は、最も深刻な脅威です。「FrostyGoop」のようなマルウェアは、認証を持たない産業用プロトコルを悪用し、センサーやアクチュエータに対して直接コマンドを送信します。セグメンテーションやプロトコル制御が行われていない環境では、このマルウェアは脆弱性を悪用する必要すらありません。レガシーシステムが疑うことを知らずに受け入れてしまう「言語」を話すだけでよいのです。

この場合、既存のレガシーシステムでは何が起こるのでしょうか?侵害が発生しても、その事実を示す記録やアラートさえ残らないかもしれません。場合によっては、事後のフォレンジック分析を行うための機能的なインターフェースすら存在しないこともあります。攻撃側はこの現実を認識しています。レガシーOT環境に基本的な制御機能がないことはあまりに明白であり、それはもはや脆弱性というより、攻撃者への「招待状」となっているのです。

 

リプレイスなきコンプライアンス:レガシー資産に対する規制要件を満たす

規制は今や、導入年数にかかわらず「すべての」システムに対してセキュリティを求めています。

今日の攻撃者がもたらす危険性が明らかになるにつれ、脆弱なサイバーセキュリティがおよぼす影響は、経営層レベルの重要事項となっています。世界各国の政府はこの事態を注視し、さらに重要なことに、行動を起こし始めています。かつてはベストプラクティスと考えられていたものが、今では法的要件になりつつあります。これらの要件は、最新のインフラと同様に、レガシーシステムにも適用されます。

 

拡大する規制の情勢

EUのNIS2指令から米国国防総省のCMMCに至るまで、規制フレームワークは、融合した環境とそこに組み込まれたレガシーシステムがもたらすリスクの高まりに対処すべく進化しています。これらの規制は、従来のITコンプライアンスの枠をはるかに超え、資産の可視化、リスクベースの脆弱性管理、インシデント対応のタイムライン、サプライチェーンのセキュリティ、セキュアなリモート・アクセス・ポリシーなどを網羅しています。

この変化は重要な意味があります。NIS2では、必須事業者または重要事業者に指定された企業は、重大なセキュリティインシデントを24時間以内に報告し、サイバーリスクの管理と復旧を促進するために講じている技術的および組織的な管理策を証明しなければなりません。これには当然、レガシーシステムも含まれます。EUの「サイバーレジリエンス法案(CRA)」は、製品が現場に配備されたかなり後も含め、製品のライフサイクル全体を通じて脆弱性に対処することをベンダーに義務付けています。これで、規制がいかに詳細な点まで要求しているかが分かります。

米国では、CMMCフレームワークに、継続的な監視、不正なデバイスの制御、IT/OT融合環境全体での機密情報の保護など、レガシーOTに間接的に影響をおよぼす要件が含まれています。重要インフラの事業者は、TSA(運輸保安庁)のパイプラインセキュリティ指令から、電力業界のNERC CIP基準に基づく内部ネットワーク監視要件の進化に至るまで、各業界に特有の規制にも直面しています。

アジアの産業界のリーダーたちもまた、この方向に動いています。世界的な製造拠点である台湾と日本は、国家のレジリエンス戦略に沿ったOTセキュリティフレームワークを実装しつつあります。これらは企業に対し、運用ネットワークへのアクセスを許可する前に、制御システムのエンドポイントを堅牢化し、サードパーティサプライヤのセキュリティを検証するというデューデリジェンス(適正評価)の実証を求めています。

 

戦略的なコンプライアンス対応の実現

この場合、レガシーシステムを有する企業ではどうすべきなのでしょうか?これらの変化は、もはや仮説の話ではありません。これらは現実であり、強制力があり、規制当局によって監査されるものです。このような新たな環境下において、補完策なしにレガシーシステムを保有することは、罰金、操業制限、あるいは強制的なリプレイスにつながりかねないコンプライアンスリスクとなります。
そこでTXOneのアプローチでは次のものを提供しています。

  • 文書化された補完策:適切なリスク管理を証明する、監査に対応可能な証拠
  • 継続的なコンプライアンス監視:レガシーシステムが保護され続けていることを継続的に検証
  • ベンダーに依存しないサポート:廃業したOEMに依存しないセキュリティ
  • コンプライアンス文書:保護対策とその有効性を示す詳細なレポート

これらによりコンプライアンス達成のためにリプレイスを強いるのではなく、戦略的資産延命措置により、機能している機器を維持し、巨額の設備投資を回避しながら、規制要件を満たすことが可能になります。

 

お客様の成功事例:戦略的延命措置の実践

先進的な企業は、資産延命措置を通じて目に見える成果を上げています。

 

医薬品製造:システム保護の妥当性確認

課題:ある世界的な製薬メーカーは、Windows XPベースの制御システムを用いて重要な生産ラインを稼働させていました。これらのシステムは、FDA(米国食品医薬品局)のコンプライアンスのために妥当性確認と認証を受けていました。この妥当性確認プロセスには680万ドルの費用と18カ月の期間を要しました。システムをリプレイスするには、このプロセス全体を繰り返す必要がありますが、システムを維持することは増大するサイバー脅威にさらされ、コンプライアンス監査を受けることを意味していました。同社は監査人からセキュリティ対策を証明するよう圧力を受けていましたが、従来型のセキュリティソリューションを導入すればシステムの妥当性が無効になってしまいます。

TXOneの対応:戦略的変革パートナーとして活動するTXOneは、妥当性確認済みのWindows XPシステムに変更を加えることなく、ネットワークおよびエンドポイントのベクター(経路)全体にわたる包括的なレガシー保護を展開しました。このソリューションは次のようなものです。

  • 妥当性確認済みシステムに手を加えることなく、既知の脆弱性に対する仮想パッチを適用
  • パフォーマンスを維持しながら未知の脅威を防ぐ振る舞い分析
  • セキュリティ対策を証明する詳細なコンプライアンス文書
  • 業務中断ゼロの実装により、生産スケジュールを維持

測定可能な成果:この製薬メーカーは、重要な妥当性確認済みシステムの安全な寿命を9年間延長し、540万ドルのリプレイスおよび再妥当性確認費用を回避しました。このソリューションでは、文書化された補完策を通じてFDAコンプライアンスを維持し、同社がセキュリティ上の緊急事態ではなく、ビジネスニーズに基づいて機器のアップグレードを戦略的に計画することが可能になりました。保護対策への総投資額はリプレイス費用の12%に相当し、資産寿命の延長を通じて8倍のROI(投資対効果)をもたらしました。

 

戦略的パートナーシップのアプローチ:ポイントソリューションを超えて

融合した環境をバラバラなアプローチで保護したり、戦術的なツールだけで運用を変革したりすることはできません。

ITとOTを別々に保護できた時代は終わりました。接続された産業環境では、業務システムと工場システムがネットワーク、認証情報、そしてリスクを共有しています。一方での侵害は、誰も何が起きているか気づかないうちに、すぐさまもう一方へと拡散しかねません。

TXOneでは、単にセキュリティ製品を販売するのではなく、企業とパートナーシップを組み、産業サイバーセキュリティへのアプローチに変革をもたらします。お客様のOTセキュリティ変革パートナーとして、測定可能なビジネス価値をもたらす戦略的資産延命措置を実現するとともに、デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを支える強固なセキュリティ基盤を構築します。

 

変革パートナーシップフレームワーク

1. 戦略的資産評価
まず、脆弱性を特定するだけでなく、資産が持つビジネス価値を把握するために、お客様のレガシー環境全体を理解することから始めます。当社のElementOneプラットフォームは、デバイスが新しいか古いか、パッチ適用済みか脆弱かに関わらず、産業環境全体を包括的に可視化します。これで、ライブインベントリ(資産台帳)を構築し、デバイスの挙動を監視し、ビジネスへの影響に基づいてリスクの優先順位付けを行います。

2.変更を加えない統一された保護対策
多くのレガシー資産では、クラッシュしたり動作が遅くなったりすることなく従来のセキュリティソフトウェアを実行させることはできません。当社のStellarシリーズは、産業用ワークロード向けに調整された信頼ベースの制御、メモリ保護、振る舞い監視機能を使用し、Windows XPなどのシステムでも機能する専用設計の保護対策を実現します。CPSDR(サイバーフィジカルシステム ディテクション&レスポンス)技術は、動作の基準(ベンチマーク)を学習し、異常な動作が運用プロセスに影響をおよぼす前に隔離します。

ネットワーク経由の脅威に対しては、EdgeIPSおよびEdgeFireがITとOT間の経路を制御します。これらはプロトコルレベルまでトラフィックを検査し、産業用通信を理解し、不正なコマンドが重要な機器に到達するのを防ぐことができます。たとえ攻撃者が1つのシステムに侵入したとしても、マイクロセグメンテーションでラテラルムーブメントを阻止します。

3.業務継続性の保証
当社の「オペレーションファースト」のアプローチでは、セキュリティで稼働能力を損なうのではなく、強化できるようになります。ハードウェアバイパス技術は、セキュリティシステムのメンテナンスが必要な場合でも、操業環境が継続稼働することを保証します。透過的な展開は、レガシーシステムに変更を加えないことを意味し、保証、妥当性確認、運用特性を維持できます。

4.サードパーティリスクの管理
Portable Inspectorは、請負業者がUSB、ノートPC、診断ツールを持ち込む現実の環境向けに設計されています。リムーバブルメディアがネットワークに入る前に脅威をスキャンし、進行中の作業を中断することなく迅速な検査を行います。

5.統合された管理と可視性
集中管理コンソールであるEdgeOneを使用すれば、環境全体にセキュリティポリシーを適用し、コンプライアンス状態を追跡し、脅威により迅速に対応できます。システムごとに複数のダッシュボードや個別のルールセットを用意する必要はありません。ITとOTの両方を理解する1つのインターフェースだけで済みます。

 

戦略的パートナーシップのビジネスケース

この種の統合アプローチはもはや「あればよいもの」ではなく、「なくてはならないもの」です。TXOneの2024年版OT/ICSサイバーセキュリティレポートによると、ITセキュリティインシデントを経験した企業の68%が、OT環境にも影響がおよんだと回答しています。この波及は、融合がいかに容易に感染につながるかを示しています。

 

戦略的パートナーシップは次のことを実現します。

  • 7〜10年の安全な寿命延長:セキュリティを妥協することなく、レガシーシステムの稼働寿命を延長したことの証明
  • 200万〜500万ドルのコスト回避:強制的なリプレイス戦略と比較した、レガシーシステム1台あたりの平均的なコスト削減額の記録
  • 12〜18カ月の回収期間:運用の保護効果による迅速なROI
  • 95%攻撃対象領域の縮小:統合された多層防御アプローチによる測定可能なセキュリティ向上
  • 100%の業務継続性:実装中および実装後の稼働環境の中断ゼロ
  • コンプライアンス文書:適切なレガシーシステムリスク管理を証明する、監査に対応可能な証拠
  • 変革の基盤:将来のデジタルトランスフォーメーションの取り組みを支えるセキュリティアーキテクチャ

TXOneのソリューションスイートは、被害が発生した後で適用されるその場しのぎの軽減策の継ぎ接ぎではなく、サイバーセキュリティアーキテクチャを形成します。それは、接続環境が不可欠であり、レガシーシステムをリプレイスできず、稼働環境を止める余裕のない、融合した環境のために専用設計されています。

 

進むべき道:レガシーシステムのセキュリティを実現する戦略的選択

産業サイバーセキュリティは、もはやセキュリティか稼働環境かの二者択一ではなく、両者のバランスを達成することにあります。レガシーシステムが単に排除すべき技術的負債ではなく、そのシステムが重要なビジネス価値と運用上の優位性があることを理解しているパートナーを見つけることが重要です。
運用環境がレガシーシステムに依存している、リモートメンテナンスを許可している、あるいは新しい規制監督下にあるならば、あなたはすでに融合環境にいます。問題は行動するかどうかではなく、いかに戦略的に行動するかです。

 

TXOne Networksについて

TXOne Networksは、世界中の産業界の企業のためのOTセキュリティ変革パートナーであり、高額な機器リプレイスを強いることなくデジタルトランスフォーメーションを可能にする、戦略的資産延命措置を専門としています。
2,000件を超えるミッションクリティカルな導入実績と、レガシーシステム1台あたり平均7〜10年の安全な寿命延長および200万〜500万ドルのコスト回避を実現した確かな成功事例を持つTXOneは、運用上の優位性を損なうのではなく強化する、包括的なOTセキュリティを提供します。

産業環境のために専用設計された当社のオペレーションファーストのアプローチは、重要インフラ、製造、そして産業界の世界的リーダーに信頼いただいています。当社は単にお客様の稼働環境を保護するだけではありません。お客様とパートナーシップを組み、産業サイバーセキュリティへのアプローチを変革します。

 

 

製造業界のサイバー脅威に不安を感じていませんか?
TXOneにまずお気軽にご相談ください。

製造業界のサイバーセキュリティ課題は常に変化しています。TXOneはお客様のサイバーセキュリティに関する課題について最適なOTセキュリティソリューションが提供できるよう、いつでもお手伝いさせていただきます。お問い合わせ内容を確認後、担当者より迅速にご連絡致しますので、お気軽にお問合わせください。

 

おすすめ記事

レガシーWindowsが抱えるサイバー脅威。今OTチームに求められる備えとは

レガシーWindowsが抱えるサイバー脅威。今OTチームに求められる備えとは

本記事では、OT環境でレガシーシステムを安全に運用し続けるために押さえておくべき脅威と対策、そして現場に適した現実的な選択肢について解説します。

レガシーシステムが最新の製造業を今もなお支える理由

レガシーシステムが最新の製造業を今もなお支える理由

本記事では、レガシーシステムが現代の製造を支える理由と、その一方で抱えるセキュリティリスク、そしてアップグレードせずに安全性を高める現実的な対策について解説します。

製造業のレガシーシステムの強制アップグレードに潜むコストとは

製造業のレガシーシステムの強制アップグレードに潜むコストとは

本記事では、製造業の現場で見落とされがちな隠れたコストや影響を明らかにし、レガシーシステムを守りながらセキュリティを確保する現実的なアプローチを解説します。

TXOne image
TXOne Networks

OTセキュリティに関する課題をお持ちですか?

OTセキュリティに関するご相談や、ソリューション導入のご質問など、お気軽にお問い合わせください。