レガシーシステム(Legacy System)とは?

 

 

レガシーシステム(Legacy System)とは?

レガシーシステム(Legacy System)とは、企業や組織が長期間にわたって利用している古い技術や仕組みで構築された情報システム全般を指します。直訳すると「遺産」を意味します。

単に「古いシステム」というだけでなく、システムの老朽化により以下のような問題が発生し、事業の継続や発展の妨げとなっているシステムに対して使われることが多い用語です。

  1. 保守・運用コストの増大:開発当時の技術やプログラミング言語を知る人材が減少し、維持管理が困難で高コストになる。
  2. セキュリティリスクの増大:最新の脅威に対応できない。
  3. 拡張性・柔軟性の欠如:新しい技術やサービスとの連携が難しい。

レガシーシステムは、稼働実績が長く安定しているため、重要な業務プロセスを担っていることが多い反面、その技術的な古さから現代のビジネスやセキュリティ上の大きな足枷となっています。

 

レガシーシステムが抱える主なリスクと課題

課題の種類 内容
セキュリティリスク 開発元のサポートが終了したレガシーOSやアプリケーションが含まれており、セキュリティパッチの提供がない。既知の脆弱性が放置され、サイバー攻撃の格好の標的となる。
運用・保守リスク システムの仕組みが複雑化・ブラックボックス化しており、障害発生時の原因特定や復旧に時間がかかる。技術者不足により、属人化が深刻化する。
事業リスク 新規事業やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進において、古いシステムが足かせとなり、ビジネスの俊敏性を損なう。
コンプライアンス 業務プロセスの透明性が低く、法規制や内部統制への対応が困難になる。

 

IT環境とOT環境におけるレガシーシステムの違い

レガシーシステムの問題は、一般の情報システム(IT)だけでなく、製造業などのOT(制御技術)環境において、より深刻な形で現れます。

項目 IT環境のレガシーシステム OT環境のレガシーシステム
システムの役割 データの処理、情報管理(例:経理システム) 物理的な設備・プロセス制御(例:生産管理、監視システム)
更新の頻度 数年ごとのリプレースが一般的 10年〜30年と非常に長い(設備寿命と一致)
停止の影響 業務の一時停止、データ損失 生産停止、物理的な設備破壊、人命に関わる事故
対策の制約 比較的自由にパッチ適用が可能 安定性最優先のため、パッチ適用や再起動が厳禁とされる場合が多い

 
OT環境では、システムの安定稼働が絶対的な要件であるため、たとえOSが古くても「動いている限り触らない」という方針が取られがちです。これにより、OTのエンドポイントや制御機器は外部との接続が増えた現代において、セキュリティ上の極めて大きな脆弱性となっています。

 

まとめ:OTにおけるレガシーシステムの保護策

レガシーシステムは、放置すれば組織全体を危険に晒す「負の遺産」ですが、特にOT環境においては、パッチ適用やリプレースの制約からそのリスクが深刻化しています。
OTのレガシー機器を最新のシステムに切り替える(マイグレーション)には多大な時間とコストがかかるため、システムを停止させずにセキュリティリスクだけを解消するアプローチが求められます。

TXOne Networksは、レガシーシステムが抱えるセキュリティリスクを継続稼働させながら解消するための独自のソリューションを提供しています。具体的には、仮想パッチ(バーチャルパッチ)やネットワークのセグメンテーションといった技術を活用し、古くて脆弱なシステムを外部からの攻撃や内部の不正な通信から隔離・保護することで、OTシステムのライフサイクル全体にわたる安全な運用を実現しています。

 

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