TXOne NetworksのOTサイバーセキュリティ・ガバナンスプラットフォームは、運用を保護するために優先的に対処すべきサイバーフィジカルシステム(CPS)の脆弱性を的確に導き出す、他に類を見ない実用的なガイダンスを提供します。
米国テキサス州アービングおよび台湾・台北、2025年6月3日 —
サイバーフィジカルシステム(CPS)セキュリティのリーダーであるTXOne Networksは本日、OTサイバーセキュリティ・ガバナンスプラットフォーム「SageOne」の新たに拡張されたバージョンを発表しました。厳格なサイバーセキュリティ要件を持つさまざまな業界のリーダー企業からすでに高い信頼を得ているTXOne SageOneは、今回のアップデートにより、インテリジェントな「脆弱性の緩和策」を提供する革新的な機能を搭載しました。
OT(運用技術)サイバーセキュリティの実務者が直面する最も一般的な課題のひとつは、時間的制約の中でいかに効果的にパッチを適用するかということです。そのため、リスクに基づいた優先順位付けが不可欠となります。 TXOne SageOneは、新たに出現する脅威に関する外部インテリジェンス、各製造業者固有の運用状況、業界標準の脆弱性スコアを独自に統合し、組織のセキュリティチームに対して実用的で的確なガイダンスを提供します。TXOne Networksのソリューションは、リスクに基づく脆弱性管理に対して、厳密な3段階のアプローチを採用しています。
- 評価(Assess)
TXOne SageOneは、OSレベルの深い脆弱性および構成データを、リアルタイムの脅威インテリジェンスで補強しながら収集し、あらゆるCPS資産の実際のリスク露出を正確かつ状況に即した形で把握します。 - 優先順位付け(Prioritize)
資産の重要度、観測された攻撃パターン、既存の防御策を統合し、TXOne Networks独自の「VSAR(Vulnerability Situational Awareness Rating)」リスクスコアを算出。数千件におよぶ潜在的な脆弱性の中から、真に対処すべきものを絞り込みます。 - 修正(Remediate)
TXOne SageOneは、各資産の文脈(デバイスの種類、稼働状況、業務への影響)を自動的に解釈し、最適な緩和策(完全なパッチ適用、仮想パッチ、またはオンデマンドのガイド付きマイクロセグメンテーション)を提示。生産ラインに影響を与えることなく対処を可能にします。
CPS(サイバーフィジカルシステム)は、ミッションクリティカルな資産と高度な計算処理機能で構成されており、こうしたシステムにパッチを適用するために生産ラインを停止したり、OTネットワークで保護措置を講じたりすることは、一般的に現実的ではありません。従来のサイバーセキュリティ管理プラットフォームは、情報技術(IT)から転用された概念やプロトコルに基づく脆弱性スコアを使用しています。これらの情報はOTセキュリティにおいても有用ですが、それだけに依存していては実用的とはいえません。
従来のシステムでは、大規模な製造環境において数千件もの高優先度の脆弱性が示されることがよくあります。しかし、OTのセキュリティを担当するチームが10人程度であるケースも多く、現実には現在の一般的なシステムで生成されるアラートの大半が未対応のままとなってしまっています。
しかし、TXOne SageOneは、対象となる製造業者のOT脅威環境において、即時対応が求められる本当に重大な脆弱性に絞って、対処可能な件数にまでガイダンスを絞り込みます。
自社環境における本当に緊急性の高い脅威を包括的かつ信頼性の高い視点で把握できるため、セキュリティチームは人命、OT資産、業務プロセスを保護するために、直ちに具体的かつ意味のある対策を講じることが可能になります。
TXOne NetworksのCEO、テレンス・リュウ博士は次のように述べています。
「TXOne SageOneは、OTネットワークおよびシステムに固有のサイバーセキュリティニーズに対応するために、最初からOT専用に設計・開発された、OTセキュリティガバナンスにおける画期的な製品です。今回の最新リリースでは、OT環境の特性に合わせたツールをセキュリティチームに提供し、実行可能で効果的な成果につながる実用的なインサイトをもたらす、インテリジェントな脆弱性緩和機能を新たに導入しました。これはTXOneの差別化を象徴するものです。」
TXOne NetworksのCPSセキュリティ向け業界最先端の各種製品はすべて、TXOne SageOneプラットフォームを通じて一元管理されています。エンドポイント保護の「Stellar」、セキュリティ検査の「Elementシリーズ」、ネットワーク防御の「Edgeシリーズ」がそれに該当します。
TXOne SageOneは、TXOne Networksのすべてのセキュリティソリューションの中核を担うハブとして、Element、Stellar、Edgeをシームレスに連携させ、統合された可視化、集中管理、最適化された脆弱性管理を実現します。また、任意の時点における運用現場の正確なセキュリティ状況を、包括的かつ詳細に、そして分かりやすく可視化します。
TXOne Netoworksについて
TXOne Networksは、産業用制御システムや運用技術環境の信頼性と安全性を確保するサイバーセキュリティソリューションを提供しています。大手製造業や重要インフラ事業者への多くの実装経験から得た知見を活かし、サイバー防御に対する実用的で運用に適したアプローチを開発しています。TXOne Networksは、ネットワーク防御とエンドポイント保護の両製品を提供し、リアルタイムの徹底的な防御アプローチにより、OTネットワークとミッションクリティカルなデバイスを保護します。